いろとりどり

子供におすすめの本を探す

本8『少年探偵響1』

『少年探偵響1 銀行強盗にたちむかえ!の巻』
秋木真/作
しゅー/絵
角川つばさ文庫

※子供に読んでほしい本を探し中の親目線での感想です。

 

推理小説の入門として良いものはないかと探した一冊です。人が死んだりせず、あまりこわくない内容であることを条件として探しました。

タイトルのとおり、小学生でありながら、探偵として警察の協力をしている響(ひびき)が色々な事件を解決するお話しです。本の全体を通して一つの大事件を解決するのではなく、一冊の中に、3~4個の事件や謎が出てきます。そのため、事件が発生しては解決し、事件が発生しては解決し、という形で、テンポが良いです。全ての漢字に振り仮名がついていますし、読みやすいです。

事件を解決するのは響ですが、話しをすすめているのは、探偵に憧れている高校生の女の子咲希や、響が師事している現代の名探偵の娘七音(なお)なので、今まで探偵ものを読んだことのない女の子でも読みやすくなっていると思います。

現代の日本を舞台にした推理小説なので、日本の社会のことを知るきっかけにもなってくれるかもしれません。銀行強盗がどのような手順で行われるのかなどは、普段の生活を送っているだけでは、イメージできないので。

推理小説というジャンルにも挑戦していきたいと思っている子には、その入門として、とってもおすすめの一冊です。