いろとりどり

子供におすすめの本を探す

本12『子うしのきんじろう』

『子うしのきんじろう』

今西乃子/作
ひろみちいと/絵
岩崎書店

※子供に読んでほしい本を探し中の親目線での感想です。

 

肉として食べられるために生まれてきた子うし(きんじろう)の一生が、牛飼いの目線から語られているお話しです。

私たちが普段食べているお肉は、「生きていた牛」なのだということを改めて自覚させてくれるお話しになっています。そうはいっても、牛飼いが愛情をもって子うしの成長を見守るお話しなので、残酷なシーンはなく、低学年でも大きなショックを受けることなく読めるストーリーになっています。大きな文字で、かつ、簡単な言葉遣いで書かれているので、幼稚園生でも読めるお話しだと思います。1年生の漢字は使われていますが、振り仮名がついています。

1年生が読むノンフィクションのお話しとして、とてもおすすめです。

低学年向けの本ではありますが、牛肉として食卓にあがるまでの牛について思いを巡らせるきっかけとなってくれるお話しなので、高学年にもおすすめです。

巻末にはきんじろうの写真が載せられていて、お話しがよりイメージしやすくなっています。